Laboratory of Landscape

村上修一研究室

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回遊式庭園の訪れ時


写真:竹花香織

彦根市にある玄宮園の訪れ時は冬至の15時。

竹花香織さんの卒業研究によれば,冬至の15時に玄宮園を訪れると,蘇鉄山の暗闇を抜け,鶴鳴渚の光り輝く美しい石組に遭遇する可能性があるという。これは,たまたま訪れてわかったことではない。園路上の要所に視点を定め,午前,昼,午後の1日3回,季節ごとに撮影した写真をもとに,園内を回遊する際の陰影変化を調べた結果,わかったことである。

この研究は,庭園体験のあり方を問う。通常,私たちが庭園を訪れるのは,ある季節のある時間帯である。しかし,本来庭園とは,日々移ろう様相を家人が楽しむものである。季節や時間帯によって,庭園体験の質が異なるのではないか。

座して観賞する枯山水の庭については研究例がある。一方,玄宮園のように歩きながら景色の変化を楽しむ回遊式庭園については前例がない。季節や時間帯の差異を1シーンで比較するのは容易だが,複数のシーンの場合は数段ややこしくなるからだ。
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竹花香織,村上修一(2016)回遊式庭園におけるシークエンス景観の時間帯及び季節による差異-彦根市の玄宮楽々園を事例として-:都市計画報告集15:7-10
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